次に不眠を解消する環境作りとして布団選びも重要なポイントです。
体にストレスのかからない環境つくりを目指しましょう。
敷き布団は体を支える大事な役割を果たしています。
ですから腰痛、血行、快眠などに大きく影響します。
敷き布団選びのポイントとしては、仰向けに寝て体が軽いS字になる状態が良いです。
人間の体は立ったときに緩やかなS字型を描くのです。
自然の背骨のカーブを保持できるものがいいのです。
肩やお尻等の沈みこみやすい部分を適度に支えてくれると腰痛なども防げます。
やわらかすぎる敷き布団だと、体が沈みこんで腰に負担をかけてしまいます。
逆に硬すぎても体の血行が悪くなってしまうのでよくありません。
横になって眠るときからだの力を自然に抜ける感じがいいのです。
昼間使った全身の筋肉を休めてリラックスできることが大事なのです。
寝ている間に寝返りを何度かうつと思います。
その際に体が大きく沈みすぎないことが重要です。
どの程度布団やマットレスで体を支えられるかにより寝心地や安眠感が違います。
ベッドのマットレスの場合も敷き布団と同様の条件です。
硬すぎず柔らかすぎず体が自然なS字型体勢をとれるものを選びます。
ベッドの場合はさらにベッド幅も重要です。
最低90cm幅はないと寝返りをうったときにベッドから落ちてしまいます。
理想は両手を広げたくらいの幅です。
これだけあれば安心してぐっすり眠れます。
このようなことに気をつけて、自分にあった布団でぐっすりと眠れる環境を作りましょう。
熟睡するためには寝ているときに体に負担の少ない姿勢でいることが大事です。
人間の体は連動しています。首の位置や角度によって背骨全体の位置が決まるのです。
脳から通る神経は脊髄へ脊髄から体全体へとつながっています。
体が良い状態ならば、その連携が各器官を健康に、そして体全体を健康にしようと働くのです。
ですから枕ひとつとっても、自分にあった快適なもの、
正しい姿勢を維持できるものを使用することが熟睡を招くのです。
どのようにして選べばいいのかみてみましょう。
まずは枕選びの方法です。枕は自分にあった高さ、硬さのいいものを使用しないと
不眠だけではなく肩こりや頭痛などの原因にもなります。
枕は頭が極力楽な状況、つまり普段の立っているときに近い姿勢、頭や首の状況を
維持できるものがいいのです。
のどをしめつけずに楽に左右に首を寝返りさせられる高さがベストです。
高すぎると首の骨を圧迫して、首や肩を痛めます。
やわらかすぎる枕で頭が沈み込んでしまうものはよくありません。
寝ている姿勢が悪く、首に負担がかかり血液循環が悪くなります。
低反発枕は適度な硬さで頭の形状を保って首を支えるので体が楽でよいと思います。
また放熱性も大事なポイントです。枕に熱がこもると頭部が熱く感じて熟睡できません。
放熱性に優れて、寝ている間にかく汗を吸収してくれる吸水性も大事なポイントです。
最近出ているお茶枕や竹炭枕などはこれらに優れたものだと思います。
このようなことを踏まえてまずは自分だけの枕を探してみましょう。
寝心地がいい枕を探せたときは、嬉しいです。
医師の処方がなければ睡眠導入剤、睡眠薬は入手することができません。
一般薬局で自分で購入できる一時的な睡眠効果のある薬として「睡眠改善薬」があります。
生活環境が変わって眠れない、枕が替わって眠れない、
海外へいって眠れない、気になることがあって眠れない。
イベント前で緊張して眠れない、眠りが浅いなどこのように一時的な不眠に対応するのです。
睡眠改善薬の主成分も睡眠薬とは異なります。
抗ヒスタミン剤の「塩酸ジフェンヒドラミン」が主成分となっています。
一般的に抗ヒスタミン剤とは、花粉症や風邪などのくしゃみや鼻水を抑える働きがあります。
ヒスタミン剤には脳を目覚めさせておくという働きがあります。
それを抗ヒスタミン剤によってブロックすることで、催眠効果が現れるというものです。
日本で初めての睡眠改善薬は、エスエス製薬の「ドリトル」があります。
今ではグラクソ・スミスクラインから「ナイトール」、他にも数社から発売されています。
どれも成分である塩酸ジフェンヒドラミンの量が50mgと同量ですから効果はほぼ同じです。
購入は1人1回につき1個まで。既に不眠症の治療を受けている人は飲めません。
他にも医療機関に通院中の人は医師に相談して服用を決めなければなりません。
医師の処方がないからこそ、
各自で管理してきちんとした量を決められた回数だけ服用することが重要なのです。
一般に広く利用されているベンゾジアゼピン系は
安全性が高いので処方通りに服用していれば安全性の高いものです。
しかしながら薬ですから当然副作用はあります。
ここではベンゾジアゼピン系を例にとって副作用をみてみましょう。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の副作用
●持ち越し効果
中時間型、長時間型の服用をしていると
思っていたよりも効果が長続きするということがあります。
そのため朝起きれなかったり、目覚めが悪く眠気が続くことなどがあります。
ひどいときには、立ちくらみやふらつき、めまいなどが起こることもあります。
●反跳性不眠
ある程度の効果を得られたときに突然服用を中止した場合や
服用の量を急に減らした場合、
服用前より不眠の症状がひどくなってしまうものです。
症状が悪化しないまでもめまいや頭痛、耳鳴りなどを感じることもあります。
●退薬症侯は反跳性不眠と同様に睡眠薬を
長期服用して突然服用を中止したり、量を減らした場合。
不安や不眠、発汗、けいれんなどの症状が現れるものです。
また睡眠薬を服用してすぐに眠らないで起きていると、
筋弛緩作用で体に力が入らず転倒するなどの危険があります。
さらに服用後起きているとその間の記憶がなくなる
健忘症などの症状が現れることもあります。
ごくまれですが、睡眠薬を服用することにより
リラックスとは逆に緊張が高まってしまう副作用もあります。
このように睡眠薬にはさまざまな副作用があります。
きちんとした服用と服用後はすぐに就寝することが大事です。
この副作用の程度は、薬の種類によって異なってきます。
特に高齢者は転倒すると、骨ももろくなっていますので
骨折してしまいますので注意が必要です。
睡眠薬は基本的には専門医の診断と処方がなければ
手に入れることができません。
服用の際も医師に処方された通りの量を
正しく服用するようにしなければなりません。
今日は眠れないからと薬の量を増やしたり、
服用回数を勝手に増やしてはいけません。
当然のことながら、アルコールと一緒に服用することはいけません。
薬が効きすぎてしまう可能性があります。
カフェイン系のドリンクを飲むとカフェインには
覚醒作用があるので睡眠薬の効きが悪くなる可能性があります。
飲む時間に気をつけましょう。
また睡眠薬服用時の車や自転車の運転は極力避けましょう。
極度の眠気による判断能力の衰えから事故を起こす可能性があります。
基本的なことですが、
妊娠中の服用は胎児に影響がでる可能性があるため服用できません。
また高血圧や糖尿病などで他に薬を服用している場合は、
その旨を医師に伝えた上で睡眠薬の処方を依頼しましょう。
また睡眠薬を服用すると
健忘症になり物忘れを起こしてしまうことがあります。
これは睡眠薬を服用して
そのまま起きていると起こる可能性があります。
睡眠薬を飲んだらすぐに眠るようにしましょう。
高齢者の場合は、
睡眠薬を飲むと若者よりも薬の分解速度が遅く
効果がゆっくりと長めに続くことがあります。
高齢のため頻尿になり夜中にトイレに起きたときなどに
薬のせいで足元がふらつくので転倒などの危険性もあります。
これらを十分に注意して生活するようにしなければなりません。
不眠の薬物療法はあくまでも対処療法にすぎません。
睡眠薬には他の薬同様に副作用がありますので、
薬に依存しすぎず、薬を減らす努力も必要です。
運動などして、疲れるとよく眠れるように
なったりしますのでいろいろ試してみると
いいかもしれません。


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